男鹿山塊 若見山 (1126m) 2011年2月20日

所要時間 6:30 駐車場−−6:50 斜面に取り付く−−7:21 標高1000mで尾根に出る−−7:38 若見山−−7:55 標高1000mで尾根を外れる−−8:10 沢−−8:17 駐車場

概要
  国道400号線が北に出っ張ってヘアピンカーブして超える谷の本流が2分する770m付近から東斜面を適当に登る最短コース。かなりの急斜面で下りはスノーシュー利用は不能でアイゼンで下った。登りに利用するのはしんどい。南尾根(それとも南西尾根と呼ぶべきか?)に出ると目印が現れ雪が付いてない場所では踏跡も見られた。たぶん藪は無いと思われる。山頂は落葉樹林に覆われ展望は良くない。山頂標識は5つもあった

 若見山は白倉山の稜線から東に下った枝尾根にあり、塩原のすぐ西側にある。すぐ南側を送電線が通っているのでその巡視路を利用するのが常道だろうが、国道が北側にせり出してヘアピンカーブして超える沢を少しだけ遡上し、東斜面を登れば歩く距離を短縮でき最短コースであろう。ただし傾斜がきつく雪が付いた今の時期で安全に登れるかだけが気がかりだ。当然、硫黄尾根よりはマシだろうから訓練と思って突っ込んでみるのも悪くない。この標高でこの地域の植生なら雪崩は考える必要は無い。

国道400号線のヘアピンカーブ ヘアピンカーブから奥に林道が伸びる

 国道400号線がヘアピンカーブする場所には駐車スペースがあるのは以前から知っていたのでそこに車を置かせてもらう。ここも雪があって除雪されていなかったら車が置けなかったが、全スペースの半分くらいは除雪済みであった。路面は一部凍っていて人間が歩く際はコケないよう注意が必要だった。昨日同様の冬装備(スノーシュー、12本爪アイゼン、ピッケル)で出発。

橋を渡る。水量少なく橋は不要 沢の右岸沿いを上がる。左岸でも問題無し
左から合流する支流。支流の方が水量が多い ここで左岸に渡る

 道路を横断して雪に埋もれた林道に入ると踏跡がみられ、その上を歩けば沈むことはないがルートを外すと足首程度まで沈む。足跡の主が私と同様のコースで若見山に向かったとは思えないが、当然のごとく足跡は林道を上がっていて沢の本流から逸れていくために、途中で沢沿いに進路変更する。ここにもカモシカの足跡がみられた。時々踏み抜きながら右岸の杉林を歩き、左から水量が多いナメが合流する手前で水深がごく浅いナメの川底を左岸に渡る。この先はずっと雪面が続くだろうとここでスノーシューを装着した。

浅い谷を登る 傾斜がきつくなり右に逃げる
小尾根に乗るが潅木が密集 尾根南斜面の唐松植林帯を上がる

 渡った先の斜面は急傾斜で、少し沢の上流側に移動して傾斜の緩い箇所を探すことにする。右に水の流れが無い小さな谷が出現し、そこを遡上することにした。最初は大した傾斜ではないが徐々に立ち上がってきて、適当なところで右の斜面を這い上がって小尾根に乗った。しかし矮小な潅木が密集して藪と化して体に引っかかって鬱陶しいし、尾根なのにかなりの傾斜だ。最初は潅木の隙間を縫って上がっていたが尾根を外れて右手斜面のカラマツ植林帯の方が木の間隔が広くて歩きやすそうなので右に移動し、植林帯を上がっていく。ここも一面の銀世界であるが、過去の経験では唐松植林帯はなぜか笹が多くここも無雪期は笹薮かもしれない。うるさい木は無くなっても猛烈な傾斜が続き、スノーシューのヒールリフターを上げて時々ピッケルにも力を分散して足元の雪が崩れないよう這い上がっていく。これは脚力が強くないと登れない傾斜だなぁ。まあ最短コースなのだから急なのはしょうがないか。この傾斜では下りはスノーシューでは無謀でアイゼンに履き替えて下ろう。

1000m肩に出た 1000m肩以降は目印多数

 傾斜が緩んで尾根に出ると読みどおりに1000m肩であった。実際は小ピークがあってその北側直下に出たのであった。ここには目印があり、南の送電鉄塔から尾根沿いに登ってきた人のものだろう。もちろん雪上に足跡は皆無だ。

尾根が右に曲がる 左は急斜面、右はなだらかな非対称地形

 標高1000mを超えるとだだっ広い尾根を登るようになり、犬が吼える声が。野良犬だろうか野生化した犬だろうか、まさか襲ってこないよなぁと少し不安を感じて登るスピードを落とし、時々口笛を吹く。すると尾根上に小柄な犬が登場、山に迷い込んだ飼犬かどうかは分からないが、距離にして10mくらいまで近づいても遠くまでは逃げない。こちらは構っている時間は無いので静かに通過、犬はいつのまにかいなくなっていた。

そろそろ山頂 若見山山頂。標識が賑やか
3D標識 栃木の山紀行
高さ3mくらいに付いていた標識 ここが栃木百名山とは知らなかった
「フクダ・カワスミ」の福田さん? 黒羽山の会

 北側は切れ落ちて南側はなだらかな非対称な尾根で、尾根直上はやや矮小な潅木があるので木の間隔が広くて歩きやすい植林帯の南斜面寄りを登っていった。傾斜が緩むと若見山山頂に到着。正式な登山道があるわけでもないマイナーな山なのに手製の標識が賑やかなのには驚いた。3D標識を含めて合計6個あり、もっと驚いたことにそのうちの1つは高さ3mほどの高さに付けられていた。この場所でこれほどの積雪があるとは信じ難いがわざわざ木登りして取り付けるはずもなく、稀にだろうがこんなにも積雪があるようだ。塩原でこんなに雪が積もったら南会津はどうなったのだろう? 山頂から南西に下る尾根の方向にも目印が続いていて2方向から登られているようだった。

尾根を外れ急斜面を下る 写真では分からないがかなり急

 下山は標高1000m地点の尾根に登りついたところまで戻り、あとは尾根を外して斜面を適当に下った。適当といっても転倒すればそのまま逆さまに滑り落ちそうか傾斜なので12本爪アイゼンに履き替えて下った。雪はアイゼンが必要なほど締まってはいなかったが、もし部分的にクラストした場所があったらやっかいなので保険をかけてだ。スノーシューでは全く沈まなかったがアイゼンだと2回に1回は踏み抜き、滑落どころではなく大ブレーキだった。その分、滑落の心配は無くなって安心して下れたが。

杉植林帯に入ると傾斜が緩む 沢に到着
もうすぐ国道 駐車場到着

 下部は杉の植林帯でそこまで下れば傾斜は緩みやがて沢に出た。アイゼンを脱いで沢を渡り、短い林道を下って駐車場に戻った。

 

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